SSブログ

湿った夏の始まり [aiko]

aikoの曲を紹介するブログです。

今回はアルバム「湿った夏の始まり」の感想を書いてみたいと思います。


「格好いいな」
マイナー調で別れる前?を歌っています。歌詞の「8%」がすごく耳に残ります。
壮大なストリングスとピアノが曲に厚みを持たせています。
曲名は「かっこいいな」のようです。


「ハナガサイタ」
とにかくアップテンポでエレキギターが目立つ曲です。ライブでは盛り上がる曲で、今後の定番になりそうな気がします。
最後のタタッタ、タタッタ、ウンターの終わり方が好きです。
このアルバムの印象を聞かれたとすると、ほとんど「格好いいな」と「ハナガサイタ」が浮かぶと思います。


「ストロー」
シングルの曲でサビの「君にいいことがあるように」が繰り返されていてインパクトがあります。
これもマイナー調ですが、今度は同棲しているようで家でお味噌汁を作ったりしています。
この曲を聴くと行進したくなるぐたらいノリノリになれます。


「あなたは」
アルバム4曲目でやっと落ち着いて聴ける曲です。このアルバムはライブをイメージしているかのような曲構成となっています。
これまでの3曲は歌詞詰め込み型だったのがこの曲で少し緩まるからかもしれません。それでも言葉数は多いですが…
心地よいサウンドですが、もう会えない恋愛相手のことを想って嘆いています。
ブラスが良いアクセントになっています。


「恋をしたのは」
シングルの曲でスローテンポのバラードです。
Cメロの「恋をしたのはいつからか泣いたのは何度目か」のところが良いです。
映画「聲の形」の主題歌となっています。


「ドライブモード」
「あなたは」「恋をしたのは」から一転して爽やかなアップテンポの曲です。歌詞は若い感じで「電車なくなったからどうする?どうしたい?」や「適当で変な事言って連れ出してよ」と付き合う前の楽しい時間を歌っています。
最後の「あぁ少し好き」は”すごい好き”の意味でしょうね。
恋愛は付き合う前のこの時期が一番楽しいのかもしれません。


「愛は勝手」
スローテンポでエレピがいい味を出しています。
この曲は歌詞が良くて、「心が気を失ったよ」や「盗んだ心をどう扱っているの?」や特に「あたたかく包まれる感じに慣れないよりも 失う方が怖くなったじゃないか」というフレーズがぐっときます。
恋愛で満たされている女の子の不安な様子を歌っています。


「夜空綺麗」
なんとなく2000年台前半のイメージがする曲です。
不安定な曲調ですが、恋人と一緒に過ごしている幸せな日々を歌っています。
2番に「恐怖も幸福もはじめての角度」という歌詞があるのですが、この”角度”は歌詞カードを見るまで何と言っているかわかりませんでした。今までに感じたことのない鋭い感覚を表しているのでしょうか。
エレキギター、ストリングス、ベース、ドラムが激しく主張争いしている曲です。


「予告」
トゥットゥル、トゥットゥルがとにかく印象的です。サビの「よ・こ・く」もキャッチーで思わず口ずさみたくなります。
aikoのイメージ通りの元気な曲で、この曲を聴くととても楽しい気持ちになれます。
歌詞に「自転車」が出てきますが、aikoの歌に出てくる恋をし始めた女の子はいつも全力で走っているか、自転車をこいでいるイメージがあります。
この曲からアルバムの後半戦が始まる感じがします。


「あたしのせい」
歌詞の割り振りが自由すぎて簡単には歌えないです。何か失恋を勢いで押し切ってしまおうという曲です。
スカアレンジでエナジーと共通する部分があります。
失恋した時は、この曲や「雲は白リンゴは赤」のような楽しい曲を聴く方が心が落ち着くかもしれませんね。
Cメロに入る部分のピアノなんか、めちゃくちゃテンションが上がります。


「うん。」
このアルバムで1、2を争う好きな曲です。ブラス全勢力をつぎ込んで曲に見事な調和を引き出しています。
好きな人に好きということは空の星を集めることよりも難しいという曲です。
ゆったりとしたグルーブが曲が進むにつれて溢れ出してきます。
最後の「あたしに ねえ」というところが良くて、アルバムが出た頃はタイトルが「ねえ。」なのか「うん。」なのか、いつも迷っていました。
LLP20のライブではaikoの圧巻のスキャットが聴けて大満足でした。


「宇宙で息をして」
このアルバムで1、2を争うもうひとつの好きな曲です。
素直なメロディーで、曲的には「透明ドロップ」と同類だと思います。アップテンポの悲しい曲調に失恋後の歌詞となっていて、aikoの得意分野を前面に押し出しています。
失恋直後は前を向いて歩けないぐらい落ち込んだけど、今はあなたを見かけてもそんなに苦しく感じないという歌詞で、あなたに対する想いが薄れてしまったこともまた悲しいという感じです。
「酷い時もずっと一緒だった」とか「あなたはもう知らない人で一人で歩いてる」とか、噂のあったあの人のことかなとか考えたりします。
タイトルの「宇宙で息をして」とは宇宙で息をするぐらい苦しいということだそうです。


「だから」
アルバムの最後を締めくくるバラードです。
具体的なことではなく恋愛観を語った感じで「時のシルエット」の「自転車」のような感じです。
この曲と「格好いいな」は島田昌典さんのアレンジに戻っていて嬉しく思ってしまいます。


「時のシルエット」も「泡のような愛だった」も「May Dream」も発売後はそのアルバムばっかり聴くぐらい好きになってしまいましたが、「湿った夏の始まり」もこれまでのアルバムを超えて好きになっています。いつまでも進化を続けるaikoはすごいですね。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

まとめ2017Love Like Pop vol.21 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。